小諸幼稚園での卒園式が16日に行なわれ、教会役員、幼稚園評議員として、来賓として列席の招待を受け、出席してみました。今年の卒園児は24名とのこと。インフルエンザの流行期ながら欠席の児童がなく全出席で、狭い幼稚園ホールには多くの保護者も参加し一杯の熱気が感じられるほどでした。
一人ひとり名前を呼びあげられると、神妙な態度で、児童が園長の前に断ち、卒園証書を受け取り、その場で、園長(牧師)と握手しながら、園長からその一人ひとりに、その子にふさわしい声掛けがあります。「おめでとう」と園長先生のお言葉が終わると、児童は「ありがとうございます」と大きな声を張り上げ、皆の拍手をもらいます。その足で後ろ側に控えていた保護者のもとへ歩み寄り、卒園証書を保護者に渡し、一言二言親子間で声を交わすと、児童と保護者がハグしあってから自席へと戻るのですが、ここでまた大きな拍手で沸き上がります。中には涙ぐんでいる児童や保護者も見かけられますが、感動を誘う場面でした。
園長と児童の間での話は二人だけの会話なので、その内容は全部は聞き取れないのですが、その子その子に合った内容のようです。そこで既に泣き出してしまう児もいるのですが、保護者も感極まっている人が見受けられます。昔ながら卒業式でのあの味気ないものとはすっかり違った方式に、列席しているだけでも、感動を覚える思いでした。列席しているお母さんたちも和服を着こなして精一杯の盛装で、はじめ何と大袈裟なと思ったのですが、場に臨んでその心の内を知る思いでした。それに、実に意外に思ったのですが、お父さんの参加が多いのにびっくりしました。世の中、イケメンブームの真髄を見た思いでした。男親の育児参加が予想以上に進んでいることを知りました。良い傾向だと思いました。政治の場がとんでもないことになっているにもかかわらず、庶民の層では健全そのものです。この子たちを戦場に向かわせるような愚かな大人の策動を何としても断ち切りたいものだとつくづく思いました。