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Channel: 信州小諸通信
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小諸ブランドのペットフード!

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 近年、野生のニホンジカによる農作物への被害が社会問題になっています。ここの別荘地内でも時として集団(10頭ぐらい)のシカが目の前を横切っていくのを目撃したこともあり、農家が頭を抱えている実情が分かります。そこで小諸市でもその対策として、駆除対策を進めているとの記事が市の「広報」で取り上げられています。平成27年度の捕獲数が何と220頭にもなっているとのこと。その処理にかかる費用が年間で500万円を超すに至っていると言います。
 そこで、鹿肉を活用する方途の研究が現在進んでいるとのことです。それは、人間の食肉として活用することは以前から各地で話題になっていますが、それでも捕獲量をこなすほどにはいかず、考えついたことが、ペットフードとして再生しようとの計画が進んでいるというのです。

イメージ 1 イヌ・ネコには動物性タンパク質が必須と言います。これらのペットは、腸が短いので、穀物を消化する酵素をあまり持っていないため、穀物や野菜は完全には消化できない体質になっているそうで、今市販されているペットフードには、穀物が多く含まれているために、アレルギーを持つペットが増えている現代では、市販のペットフードではアレルギーを起こす傾向が見られるそうです。そこで、タンパク質が豊富なシカ肉とアレルギーの要員となりにくい寒天を掛け合わせて、良質なペットフードが出来るというのです。現在、麻布大学獣医学部で、「小諸ブランド」のペットフードとして試作して、皮膚病や肥満防止効果の臨床実験が続けられており、来年度の販売を目指しているとのことです。


 今や、ペットも殿様気取り。それにしても面白い試みだと思え、行く末を見守りたいと思いました。




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