大学を出て今年は50年とのこと。それを祝う式典があるので、出席されたいとの通知を受け、同時にクラス会をしようと同窓生たちが企画しているというので、行ってみました。普段ほとんど出身校のことなど頭にないのですが、さすがに50年という時間の流れは重いものを感じます。
キャンパスのメインストリートはお祭り騒ぎです。学園祭にはこんな騒ぎがあったなぁと思い起こしながらも、そこに登場するサンバ軍団や、チア―ガールはかつてはなかったもの。寄る年並みにはクラクラしそうな光景です。50年を迎える金祝者は350名も来ているとのことで、式典会場もいっぱいでした。大学グリークラブや応援団の助けを借りながら久しぶりに歌った校歌も、意外にも覚えているもので、精いっぱい謳うと青春がよみがえるものです。
学内ツアーというので在学の女子学生が案内してくれ、近代化著しい学内を見て回りました。地上17階ということろからの眺望は圧巻でした。なんと高層都市となったものだとつくづく東京の発展を思います。真下の丸い教会堂の建物が奇妙にさえ見えますが、遠景は発展尽きぬ首都を一望できます。この他に現在もっと高い高層の学舎を建設中とのこと。その呼び名も「タワー棟」というのだそうです。
この後クラス会には58名のうち、鬼籍に入った同窓が6名とのことで、しばし黙祷して追悼し、出席者は26名が集まり、旧交を温めました。我がクラスには女子学生はいなかったのですが、男ばかりと言えどもその友好はこんなときには輝いて見えます。国公立では味わえない、私学特有な愛校心みたいなものが彷彿としてくるものです。
各自には大学から各自の名前入りの表彰状がもらえ、ラテン語で祝辞が書かれています。その内容には「さらに豊かな恵みのうちに世の光、地の塩となられますよう」と聖句が揚げられています。卒業後15、25、40、50年にそれぞれ、銅祝、銀祝、ルビー祝、金祝のお祝いがされています。それぞれの年代でまとまりのある催しは私学らしいイベントでした。クラス会は今後もやろうと勇ましい励ましが飛びますが、どこまで行けるものやら!